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第11回NOWPAP政府間会合を開催(2006年12月20‐21日、モスクワ)

第11回NOWPAP政府間会合が2006年12月20‐21日にモスクワ(ロシア)で開催されました。NOWPAP参加国の代表者に加え、オブザーバーとしてUNEP東アジア地域海行動計画(EAS/RCU)、UNDP/GEF黄海大規模生態系研究計画(YSLME)の代表者が本会議に出席しました。UNEP事務局長からのNOWPAP活動の実施報告、4つの地域活動センター(RAC)の活動報告、NOWPAP地域調整部(RCU)、CEARAC・MERRAC・POMRACのフォーカルポイントミーティングに関する委任事項の改定案がそれぞれ承認されました。NOWPAP活動のより効率的かつ効果的な遂行を図るため、2007年に各RACの実績を評価することになりました。参加国間、また関係機関との情報交換を促進するため、データ・情報共有に関するNOWPAP一般指針が採択され、NOWPAP信託基金の総額ならびに各国からの拠出金の増額の必要性を確認した上で、次回の政府間会合にてこの課題を再度協議することが決定されました。また各国は、北西太平洋海域の海洋・沿岸環境に影響を及ぼす陸上起因の残留性毒性物質に焦点を当てた世界環境基金(GEF)によるプロジェクト概念への支持を再確認しました。更に、地域内の関係機関、計画、プロジェクトとの協力・連携を積極的に進めていくことで合意しました。 次回の政府間会合は2007年に中国で開催されることが合意されました。

(2006年12月28日掲載)

東アジア海域会議2006に出席

東アジア海域会議2006が中国の海口市で2006年12月12-16日に開催されました。 “One Ocean, One People, One Vision” をテーマとし、東アジア海域及び世界各国から700名を超える参加者が、同海域における持続可能な開発戦略を実行するためのパートナーシップの構築について知識や経験を共有しました。 

会議期間中、海洋汚染の準備・対応に向けた効果的な地域合意の形成に関するワークショップがNOWPAP海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(MERRAC)の共催により開催されました。これに加え、NOWPAPからは本会議や東アジア海パートナーシップ協議会の開会式、沿岸・海洋情報管理、汚染状況の評価・管理に関する画期的な取り組みや黄海でのパートナーシップ構築等に渡る様々な議題に基づいたワークショップに出席しました。会場ではブースを設置し、NOWPAPの活動や実績を紹介しました。

(2006年12月28日掲載)

「NOWPAP地域油・危険物質及び有害物質流出緊急時計画」の策定

NOWPAP地域内での危険物質及び有害物質流出への懸念が高まる中、2006年11月7-9日にロシアのユジノ・サハリンスクにおいて専門家会議が開催され、NOWPAP参加国からの出席者によりNOWPAP地域油・危険物質及び有害物質流出緊急時計画案について協議されました。 

この緊急時計画の立案については、2006年6月に開催された第9回海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(MERRAC)のフォーカルポイント・ミーティングで決定されており、既存の「NOWPAP地域油流出緊急時計画」に危険物質及び有害物質特有の項目を追加する形で協議が進められています。 

2007年に予定されている次回のMERRACフォーカルポイント・ミーティングにて再度検討の後、参加国の正式承認を要請することになっています。

(2006年12月6日掲載)

IGR-2 に出席

2006年10月16日から20日に北京で「第2回 陸上活動からの海洋環境の保護に関する世界行動計画(GPA) 政府間検討会議(IGR-2)」が、政府や国際機関、非政府団体(NGO)、教育機関等から多数出席のもと、開催されました。NOWPAPからも同会議に出席し、海洋ごみ対策におけるグローバルパートナーシップ・ワークショップではNOWPAPの海洋ごみ問題への取り組みについて、そして中国フォーラムではNOWPAPのGPAへの貢献についてそれぞれプレゼンテーションを行いました。また、GPA活動実施に要する資金調達、法的・制度的枠組みの強化、地球環境ファシリティ(GEF)の国際水域保全における戦略的パートナーシップ、淡水・沿岸の総合管理法、広報に焦点を充てた各会議にも出席しました。また、IGR-2に併せて催された展示会においてNOWPAPのポスター、パンフレット、CD-ROMやノベルティグッズを展示・配布しました。IGR-2に出席したNOWPAP参加国やパートナーの代表者による非公式の会議が開催され、NOWPAP活動計画への協力や実施について話し合われました。

(2006年10月24日掲載)

東アジア海域?議2006のマルチメディア資料はこちらをクリックして下さい。

NOWPAP主催の海岸清掃

NOWPAPの新たなプロジェクトの1つである海洋ごみへの取り組み(MALITA)の一環として、2006年9月30日酒田市(山形県)にて国際海岸クリーンアップ(ICC)が実施されました。中国、日本、韓国、そしてロシアから100名以上が海岸クリーンアップとその前日に開催されたワークショップに参加しました。政府、研究・教育機関、非政府団体(NGO)からの関係者に加え地元住民が集まり、各国での国際海岸クリーンアップや同様のイベントに関する情報や経験を共有しました。

今回の2006 NOWPAP ICCイベントは、日本外務省からの助成金により実現したものです。韓国海洋水産部の代表は、2007年9月に同様のイベントを韓国政府が主催する意向を示しました。

参加者は海洋ごみ問題について取り組む上で、人々の認識を高めることが最重要課題の一つであるという見解に合意し、中国、ロシア両政府代表も今後のICCへの参加について積極的な姿勢を示しました。

(2006年10月7日掲載)

Participants to ICC at Yamagata, 2006

 

「NOWPAP地域油流出緊急時計画」の範囲拡大

NOWPAPの参加国(中国、日本、韓国、ロシア)は「NOWPAP地域油流出緊急時計画(RCP)」を採択し、2005年にこの覚書に署名しました。第10回NOWPAP政府間会合(2005年11月富山にて開催)では、サハリン島周辺の油・ガス生産及び輸送地域をカバーするため、RCP範囲の拡大を承認しました。2006年7月1日から実際に適用されたRCPの対象範囲は、北緯33度から55度、東経121度から143度です。

(地図を表示するには、サムネイルをクリックして下さい) 

NOWPAP参加国の油流出事故への準備状況を確認するため、第1回NOWPAP油流出対策訓練が2006年5月11、12日にアニバ湾(ロシア サハリン島)で行われました。ロシアと日本の油汚染物質除去専用船・ヘリコプターが訓練に参加し、中国からは政府関係者がオブザーバーとして出席しました。訓練前半は予定通り順調に遂行されましたが、訓練中ロシアのヘリコプターが海に墜落し、実際の救助活動が行われる事態となりました。悲惨な事故が起きてしまったものの、NOWPAP参加国の緊急時への準備が十分なレベルであることが実証されました。

(2006年8月10日掲載)