China Japan Korea Russia
 
 
 
 

NOWPAPリモートセンシングデータ解析研修コース

第2回NOWPAPリモートセンシングデータ解析研修コースが、2008年11月1-5日済州国立大学(韓国)において、NOWPAP特殊モニタリング・沿岸環境評価地域活動センター(CEARAC)と韓国海洋研究院(KORDI)と合同で開催されました。

研修コースは、中国、日本、韓国、ロシア、フランス、タイからの海洋科学分野で働く大学院生、専門的研究者、地方公務員を含む23名の選出された研修員のために行われました。NOWPAP参加国(中国、日本、韓国、ロシア)とドイツ、インド、アメリカからの12名の講師による、北西太平洋地域における海洋・海岸環境のモニタリングや評価のための、リモートセンシング技術の活用についての講義が行われました。

(2008年 11月20日掲載)

 

 

韓国で第13回NOWPAP政府間会合開催

第13回NOWPAP政府間会合が2008年10月20-21日に韓国・済州島で開催されました。会合にはNOWPAP参加国(中国、日本、韓国、ロシア)、UNEP(海洋生態系ユニット、地域環境ファシリティ調整部)とNOWPAPパートナー(COBSEA、PEMSEA、YSLME)の代表者が参加しました。IOC/WESPACとPICESは出席できませんでしたが、NOWPAPとの連携強化のための声明文を提出しました。会合では2007-2008年度事業の見直し、NOWPAP活動と予算の実施状況に関するUNEP事務局長の報告書の同意、NOWPAP地域油危険有害物質流出緊急時計画の採択、そしてNOWPAP地域活動センターの2008-20011年度の新しい方向性についての合意などが行われました。また、NOWPAP海洋ごみに関する地域行動計画(RAP MALI) の実施の促進が参加国に働きかけられました。次回の政府間会合は2009年に日本で開催される予定です。

(2008年 10月29日掲載)

 

 

2008年NOWPAP国際海岸清掃とトレーニングワークショップ

NOWPAP参加4カ国により承認された海洋ごみに関するNOWPAP地域行動計画(RAP MALI)が、2008年3月より実施されています。その活動の1つとして、2008年NOWPAP国際海岸清掃(ICC)とトレーニングワークショップが9月26-28日にロシア・ウラジオストクで開催されました。このイベントにはNOWPAP参加各国の代表者やNOWPAP地域活動センター(RAC)、COBSEA(東アジア海域調整機構)、YSLME(黄海大規模海洋生態系研究計画)、オーシャンコンサーバンシー(1986年にICCキャンペーンを始めた)などのパートナー機関が参加しました。さらに、ロシアの学生、NGO、マスコミ関係者や一般市民も参加しました。

9月26日に行われたトレーニングワークショップでは、12の発表が行われ、NOWPAP地域のみならず、その他の地域(東アジア国など)におけるICCキャンペーンと、関連する活動についての国のケーススタディが紹介されました。また、オーシャンコンサーバンシーの代表者により、年間を通じての活動としてのICCキャンペーンの世界的展望が発表されました。ICC海岸清掃の実地研修が9月27日にウラジオストク・シトヴァヤ湾で行われました。50名の参加者がおよそ40kgの海洋ごみを集めました。その後、少人数のグループミーティングで、海洋ごみ問題を提起する手段の一つとしてのNOWPAP地域でのICCキャンペーンについて、意見交換が行われました。

このミーティングでは、過去3年間にわたり実施されてきた海洋ごみ問題についてのNOWPAPプロジェクトを通じて最近このようなアクティビティに参加した中国・ロシアに、今後も国家的なICCキャンペーンを開催する努力を続けていくよう勧められました。

 

ワークショップやICCの現地研修に続いて、9月28日には作業委員会が開催され、RAP MALIの現在の実施状況について話し合われました。2008-2009年の2年間でのさらなる活動を実施することについても、詳細に話されました。

(2008年 10月13日掲載)

 

 

中国・大連市で国際海岸クリーンアップ開催

NOWPAP海洋ごみ地域行動計画の活動の1つとして、国際海岸クリーンアップ(ICC)が2008年9月12日に中国・大連市で実施されました。このイベントに、日本、オーシャンコンサーバンシー、NOWPAP地域調整部などの海外からの参加者とともに、地方自治体、産業界、大学、非政府組織から数百名のボランティアが集まりました。活動の直接的な結果として、海水浴場やスキューバダイバー達が参加した付近の海底から、100kg以上の海洋ごみが集まりました。ICCに先立ち海洋ごみに関する国内会議が、全国的に問題に取り組むため、農業部、海事局、国家海洋局など関係する政府機関間の問題意識を高め、経験を共有するために環境保護部によって開催されました。ICCのすぐ後にも国際海洋ごみ防止・管理ワークショップも同様の目的で開催されました。ICCキャンペーンを世界的に始めたオーシャンコンサーバンシーが、中国でICCを促進させるため、副会長を初めて中国へ派遣しました。同様のICC活動が上海や中国の他の都市でも開催されています。

(2008年 9月24日掲載)

 

 

第2回NOWPAP合同油流出対策訓練

第2回NOWPAP合同油流出対策訓練が2008年9月2日に中国・青島で実施されました。この訓練は、2008年度NOWPAP事業計画の活動の一つとして、中国海事局と韓国海洋警察庁と共同で行われました。今回の合同訓練の目的は、油流出時の緊急準備と対応における中国・韓国当局との連携を確認するためでした。韓国からの2隻を含む24以上の船舶、そして航空機、ヘリコプターが訓練に使用され、500名以上の人が見学しました。16の国や地元機関、関連産業の代表者達が参加し、また、海外からは、NOWPAP地域調整部、海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(NOWPAP MERRAC)、国際海事機関、日本海上保安庁、シンガポールに拠点を置く油流出対策会社もこの訓練に参加しました。

訓練は、船舶が機関室の回路故障により火災が発生しコントロールを失い、近くに停泊していたオイルタンカーと衝突した、というシナリオで行われました。事故後に、およそ1,000トンの油が流出し、乗組員が避難しなければならなかった、という設定です。訓練は救助活動と油流出対策とに分けられ、円滑に行われました。この訓練については、全国と地元のマスコミにより大きく報道されました。

このNOWPAP共同油流出対策訓練は2回目で、第1回は2006年にアニバ湾(ロシア・サハリン島)で、ロシアと日本の共同で実施されています。

(2008年 9月17日掲載)

 

 

NOWPAP RCU空席情報

UNEPではNOWPAP RCU職員を募集しています(2009年4月1日勤務開始)。募集しているのは、富山事務所勤務の総務担当官、釜山事務所勤務の科学担当官です。応募締切はそれぞれ2008年10月14日と17日です。詳しくはUNEPホームページをご覧ください。

(2008年 8月25日掲載)

 

 

NOWPAP地域活動センターの新しい活動

2008年5月から6月に、NOWPAPの3つの地域活動センター(DINRAC、MERRAC、POMRAC)はそれぞれ代表者会議を開催しました(CEARACは3月に開催)。4つすべてのNOWPAP地域活動センター(RAC)はそれぞれのプロジェクトの進捗状況の検討と、2008年から2009年の2年間における新規事業について合意をしました。 通常の業務に加え、NOWPAP RACは以下の活動を実施します。

・   クリアリング・ハウスとして地域の海洋環境関連データや情報を提供するために、NOWPAP参加国間のインターネット通信システムを強化する。

・   NOWPAP参加国での有害藻類(HAB)についてのケーススタディを実施し、HABの総合的なホームページを構築するとともに、沿岸の富栄養化を評価するための手順を開発し、第2回リモートセンシングデータ解析研修コースを実施する。

・   2008年に中国・青島で第2回NOWPAP合同油流出訓練を実施し、さらにハベイ・スピリット号での油流出除去(2007年韓国で起きた)の経験を共有するため地域ワークショップを開催する。

・   危険有害物質(HNS)を既存のNOWPAP油流出緊急時計画に統合し、HNS対応ガイドライン、訓練用マニュアルやデータベースを作成する。

・   すべてのNOWPAP RACと統合沿岸河川域管理(ICARM)に関連する活動を実施し、PEMSEAなどのパートナーと協力し、2009年東アジア海会議でワークショップを開催する。

・   NOWPAP 海洋ごみ地域行動計画(RAP MALI)を実施する。

(2008年 6月25日掲載)

 

 

国連環境計画事務局次長が富山訪問

2008年5月31日、国連環境計画事務局次長のアンジェラ・クロッパー女史がNOWPAP RCU富山事務所を訪問し、NOWPAPの活動について説明を受けた後、RCU職員との意見交換を行いました。

また富山県知事と富山市長を表敬訪問し、NOWPAP RCU富山事務所運営への支援に対して感謝の意を表しました。その後、リサイクル施設“エコタウン”を訪問し、自動車等リサイクルの過程を視察しました。

クロッパー女史の今回の来日目的は、2008年5月28-30日に横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD)に出席するためであり、会議出席後、大阪にあるもう一つの国連環境計画事務所(IETC)を訪問し、富山に来訪されました。

(2008年 6月9日掲載)

 

 

NOWPAPとパートナーとの関係強化

NOWPAPは最近、数多くの国際会議やワークショップへの参加を通して、パートナーとの交流を深めています。

2008年4月7-10日に開催された第4回海洋・沿岸・島嶼世界会議(70カ国から400名以上参加)でNOWPAPの活動が発表されました。NOWPAPはPEMSEAなどの関心あるパートナーから統合沿岸河川域管理(ICARM)についての彼らの経験を共有させてもらうことに努めており、好意的な反応を得ています。

4月23-25日に開催された2008国際海岸クリーンアップ(ICC)会議では、NOWPAPの海洋ごみ活動や今後の計画が、アメリカや世界各国のICC国内コーディネーターを含む60名の出席者に紹介されました。参加者には海洋ごみに関するNOWPAP刊行物が配布されました。ICC創始者で提唱者であるオーシャンコンサーバシーは、2008年9月にNOWPAPが計画している、地域でのICCキャンペーンをさらに促進させるためのトレーニングワークショップへの参加に意欲を示しました。

2008年5月1-3日に開催されたUNEP/IOCテクニカルワーキンググループ(TWG)会合で、海洋ごみモニタリングについてのNOWPAPの取り組みが発表されました。TWGメンバーはUNEP/IOC海洋ごみの調査とモニタリングに関する運用ガイドラインの原案について話し合いました。OSPAR、HELCOMや他のプログラムに加えてNOWPAP各国が蓄積した経験が取り入れられ、海洋ごみモニタリングについてのUNEP/IOCガイドラインがまとめられています。

地域の他の団体やプログラムとの連携を強めるため、NOWPAPは2008年5月21-25日に開催される第7回IOC/WESTPAC国際科学シンポジウム「西太平洋での自然の危険性と海洋環境の変化」と第12回NEAR-GOOS調整委員会に参加します。両会議は2008年5月26-29日に予定されているIOC西太平洋域小委員会の第7回政府間会合とともに開催されます。NOWPAPの現在と今後の活動の発表がパートナーとのさらなる連携を強めるでしょう。

(2008年 5月14日掲載)

 

NOWPAPの海洋ごみへの取り組みの努力が広く認められる

2005年にNOWPAPが海洋ごみ活動を始めてから、この世界的問題への取り組みへの努力が次々と強化され、地域外で注目されるようになりました。オーシャンコンサーバンシー(Ocean Conservancy)から最近発行された2007年国際海岸クリーンアップ(ICC)レポート(2007 International Coastal Cleanup (ICC) report)では、韓国と日本からのデータを反映するとともに、中国とロシア(最近ICCキャンペーンに参加)の上海やウラジオストクでのこの国際的な取り組みへの参加を称賛しています。このリポートでは次のように書かれています。「2007年はICCの取り組みに中国が参加した2年目でした。ロシアにとっても2003年以降クリーンアップに参加した初めての年でした。2007年ロシアと中国でのICCイベントは、国連環境計画(UNEP)北西太平洋行動計画(NOWPAP)の努力によるものでした。NOWPAPの支援により、クリーンアップキャンペーンは2008-2009年、そしてそれ以降も地域で続けられるでしょう。」

(2008年 4月28日掲載)

 

PEMSEAが海洋統治についての本発売

「海洋保護:海洋統治についての評論-国際的・地域的視点(Securing the Oceans: Essays on Ocean Governance – Global and Regional Perspectives)」という本の刊行がPEMSEA(NOWPAPのパートナー)から、2008年4月7-11日にハノイで開催された第4回海洋・沿岸・島嶼世界会議の期間中に紹介されました。その本では、将来の世代のために海洋とその資源を守り、持続的な海洋開発の追求のさらなる促進と強化を想定しています。25章からなる本は、科学者、経済学者、弁護士、教師、管理者、海洋資源消費者、国家・国際公務員、行政官などの様々な立場からの25名の著者による評論集です。詳細については こちらをクリックしてください。ご注文は インターネット書店へどうぞ。

      (2008年 4月24日掲載)

 

COBSEAとNOWPAPのデータベースがリンク

資料と情報の共有のため、NOWPAPはCOBSEA(東アジア海域調整機構)と連携し、COBSEA (http://137.132.140.188/cobsea/regionalactivities.htm)が設置した東アジア海・知識データベースとNOWPAPのデータベースとの間の相互リンクを作成しています。既にNOWPAPが提供した情報が知識データベースに反映されています。近日中に、NOWPAPデータ・情報ネットワーク地域活動センター(DINRAC http://dinrac.nowpap.org/Databases.php3)により構築されたデータベースもリンクされ、より多くの人に資料と情報を提供することができるようになります。

(2008年 4月2日掲載)

 

 

2008-2009年CEARACの新規活動

2008年3月6-8日にCEARAC(NOWPAP特殊モニタリング・沿岸環境評価地域活動センター)の代表者会議(FPM)が富山で開催されました。その代表者会議に併せて、3月7日に第1回沿岸環境評価国際ワークショップが開かれました。

FPMでは、CEARACの2008-2009年の今後2年間の活動が話し合われました。会議参加者はCEARACの活動計画と予算を承認し、次の主要なCEARACの活動に合意しました(これらのすべての活動は、UNESCO-IOC、PICES、IOC-WESTPAC、NEAR-GOOS、YSLMEなどの国際的な地域パートナーと緊密に連絡し協力して取り組まれます)。

-   NOWPAP参加国におけるHAB(有害藻類)ケーススタディの実施
-   NOWPAPや関連プロジェクトや団体からの最近の成果を編集、またこれらにリンクしたHABの総合的なホームページの構築
-   海洋環境モニタリングのリモートセンシングデータ利用のための教材準備
-   第2回リモートセンシングデータ解析研修コースの開催(パートナーと合同で)
-   NOWPAP地域の陸域起源の栄養塩の評価を含む、富栄養化状況の評価のための手順を開発
-   海洋ごみに関するNOWPAP地域行動計画(RAP MALI)の実施 

CEARACは、2008年9月初めに計画されている別の地域ワークショップ(詳細は後日)に併せて、CEARACの活動実施の進展を話し合うために、HABとリモートセンシング作業部会の専門家を招聘しようと計画しています。

(2008年 3月11日掲載)

 

NOWPAP参加国が韓国の油流出に対して協力

中国、日本、ロシアは2007年12月10日のNOWPAP油流出緊急時計画発動を受け、韓国での過去最悪の原油流出事故に対し、協力を行いました。NOWPAP海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(MERRAC)、NOWPAP地域調整部の協力のもと、中国は専門家と油吸着材を載せた船を、また日本は韓国・泰安沿岸の流出油を取り除く国際的活動に参加するため専門家チームを派遣しました。海洋での対処作業がほぼ終了し、除去作業が沿岸に集中してきたため、NOWPAPは2008年1月14日に緊急時計画を解除しました。

詳細については、こちらをクリックしてください。

地域の油流出の恐れと参加国間の協力の重要性を実感し、NOWPAPは2008年10月に中国において2回目の合同油流出訓練を計画しています。

(2008年 1月17日掲載)